できるかどうか分からないにも関わらず、つい相手の要求を飲んでしまった。
「できるか分からない」あるいは「確認させてほしい」と言っておけばよかったのに。
あの時の自分が憎い。
できない理由を説明すれば相手も納得したであろう。もしかしたら断ることで機嫌を損ねていたかもしれないが、いちど承諾してしまってから断る方がもっと印象が悪いに決まってる。
ただ、あの時はそんなことを考える余裕もなく、気づけば了承の旨を伝えていた。
言ってから「しまった」と思ったが、訂正することもできず、今に至る。
なんて小心者なんだ。
目上の人やお客さん、そういう立場の人からの要求をつい安請け合いしてしまうことが多い。
もちろん気を使うべき相手ではあるが、相手を敬っているのではなく、過剰に恐れている。
相手のためを思って承諾してしまったのではない。ふだんは親切心のかけらもない。
目の前の人を不快にさせたくない、という恐れから後先考えずにその場だけいい顔してしまっただけ。
なぜ恐れるのか、あなたにとって多くの他者は敵だからだ。
人間嫌いは立場が上の者を恐れ、下の者に対しては見下す。
過去のどこかの時点で、実際に敵に囲まれた生活をしていたのかもしれない。今もそうなのかもしれない。友好的な関係を築いたことがあまりないのかもしれない。
そして形成された世界の見方あるいは認知の歪みは、その後の生き方も規定してしまう。
人間嫌いの安請け合い – 断れない人

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